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痙攣性発声障害

痙攣性発声障害とはABOUT

けいれん性発声障害とは、声帯が自分の意思に反して
「閉じよう、閉じよう」とするために、声が詰まってしまう病気です。
重症例では、苦しくしぼり出すような声になります。 声帯に見た目の異常が無いため、「異常ない」あるいは「精神的なものだ」といわれ、
原因がわからずに悩んでいた患者さまも少なくありません。 以下に現在行なわれている、おもな治療を解説します。

ボツリヌムトキシン注射

世界で最も一般的に行なわれている治療です。 注射により声帯筋は一時的に力を失うため無理に「閉じよう」とはしなくなり声は元に戻ります。

この治療は外来で行なえますが、効果が限られており3-4か月に1回の注射が必要です。

  • ビデオ:手術前
  • ビデオ:甲状披裂筋摘出術 7ヵ月後

甲状披裂筋摘出術

声帯筋(甲状披裂筋)を手術で摘出する方法です。
入院して全身麻酔下におこない、頸部の切開は不要です。
術後 約3ヶ月のあいだ、息がもれるような声が続きますが、その後はほぼ正常に近い声まで改善します。
術前後の声を以下にしめします。

  • ビデオ:甲状軟骨形成術2型

甲状軟骨形成術2型

局所麻酔下に頸部を3cm程切開したのち、喉頭の軟骨を縦にわり、左右の声帯を少しだけ遠ざけてあげる手術です。

声をききながら広げる幅を決定し、チタン製の器具で固定します。手術のビデオをご覧ください。

  • ビデオ:外転型痙攣性発声障害

外転型痙攣性発声障害

痙攣性発声障害の3%で稀な疾患です。 しゃべっている途中で急に声帯が開いてしまい、息がもれるような声になってしまいます。 声帯を開く筋肉にボツリヌス注射を行うことで症状が軽快します。 声のサンプルをお聞きください。