声帯ポリープ・結節・のう胞
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声帯ポリープについてABOUT
強い刺激により声帯粘膜の血管が破れ、内出血することで形成されます。
ポリープができると左右の声帯がぴたりと閉じなくなり、声がかれてしまいます。
内服や吸入による消炎治療ではあまり効果がないため、多くの例では手術が必要です。
術後は3-5日の沈黙ののち、2~3週間かけて通常の声の使用に戻します。
全身麻酔による声帯ポリープ手術
全身麻酔下に顕微鏡で声帯を拡大してみながら手術を行います。
当院では日帰りでの全身麻酔手術を行っています。
手術時間は約10分、麻酔時間は40分程度で院内滞在時間は約4時間です。
患者様のご希望があれば2泊3日以上の入院手術も可能です。
表面麻酔による日帰り声帯ポリープ手術
診察室の椅子に座ったまま意識のある状態でおこないます。
声帯表面を丹念に麻酔した後、ファイバースコープから鉗子を挿入しポリープを摘出します。
全身麻酔と異なり発声して声帯の状態を確認しながら手術することができるという点で非常に優れています。
当院ではポリープ手術のほとんどをこの方法で行っています。
声帯結節についてABOUT
声帯の中央に生じる小さな隆起で
通常両側に発生します。
原因は声の酷使によることがほとんどで、
声を使う職業(保育士、歌手など)のかたに生じやすく女性に多くみられます。
声帯結節のリハビリテーション(発声法の矯正)
発声方法が悪く声帯に負担をかけていることが多いため、声帯に負担をかけない発声法を身につけることが重要です。
発声法の矯正だけで改善する例もあり、逆に発声法が悪いままだと再発を繰り返します。
言語聴覚士がリハビリテーション治療を行います。
声帯結節の手術治療
保存的な治療でなかなか改善しない場合や声の改善を急ぐ場合(ライブが数週間後に迫っているなど)には手術を行います。
手術は全身麻酔で行われますが当院では日帰りでの全身麻酔手術が可能です。
声帯ポリープのページをご参照ください。術後は約3-5日間の沈黙が必要になります。
また2~3週間は大声やカラオケ、職業的声の使用(歌、授業、電話)などを控える必要があります。
声帯結節の手術は非常にデリケートなので、声帯ポリープとは違い表面麻酔での日帰り手術は基本的にお勧めしていません。
ただし結節の形状によっては対応可能な場合もあります。
声帯のう胞についてABOUT
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- ビデオ:のう胞手術
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- ビデオ:のう胞術後 1か月
「のう胞」な声帯の中にできる「ふくろ」です。のう胞を完全に摘出しないと再発するとの考えから、ほとんどの施設では全身麻酔でのう胞を摘出する手術を勧められます。
しかしながらのう胞を完全摘出するために周囲を剥離すると声帯粘膜のダメージが大きくなります。
またのう胞はとてもつぶれやすく、つぶれてしまうと完全摘出が困難になると同時に声帯へのダメージがさらに増えます。
その結果声が悪化したまま戻らなくなることがあります。またこの方法での再発率は10-20%と報告されています。
当院では、診察室の椅子に座ったまま表面麻酔で内視鏡下にのう胞を切開し、のう胞壁とその外側の声帯粘膜を切除することでのう胞を開窓する手術を行っています。
これまでに117例に手術を行い、術後声が悪化した例はなく、再発例はわずかに3例(2.5%)でした。(2018年6月30日現在)