イー・ボイスクリニック(声のケアと治療を考える会)

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声帯結節

声帯結節とは

声帯の中央に生じる小さな隆起で通常両側に発生します。この部位は声帯が振動する際に強く接する部位なので、過度な強い接触や長時間の摩擦などにより「こぶ」(手足でたとえるとタコのようなもの)ができます。これが声帯結節の正体です。原因は声の酷使によることがほとんどで、声を使う職業(歌手や保母さん、電話のオペレーターなど)のかたに生じやすく、声の高い女性に多くみられます。

声帯結節の保存的治療

声の安静

声帯結節は反復する過度な刺激によりできたものなので、声の安静により改善する例があります。特にできてすぐの場合は声を使う機会を減らせば改善します。声帯に炎症が起きている場合は薬物療法の併用などが効果的です。
できてから時間がたっている場合や繰り返している場合、結節はだんだん硬くなっていきます。その場合は保存的な治療ではなかなか良くならないため、手術治療をお勧めします。

ビデオ:声帯結節

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発声法の矯正

発声方法が悪く声帯に負担をかけているために声帯結節ができてしまうことが少なくありません。スポーツ選手でフォームが悪いために特定の筋肉を何度も傷めたり、本来の運動能力を発揮できなかったりする場合、フォームを矯正する必要があります。これと同様に声を使う職業の方ですぐ声が悪くなる方は、一度発声方法を見なおす必要があります。

現在スポーツの世界では医学的な立場から効率的な運動方法や練習方法が検討されトップアスリート達にも貢献しています。同じように医学的な立場から声帯の状態や発声方法をチェックしてメンテナンスを行うことが、職業的に声を使う方にとっては極めて重要です。医学的知識があり国家資格をもった言語聴覚士が医師と連携して発声指導を行います。

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声帯結節の手術治療

保存的な治療でなかなか改善しない場合や声の改善を急ぐ場合(ライブが数週間後に迫っているなど)、手術加療を行います。通常、全身麻酔にて手術を行います。声帯は2㎝ほどの小さな器官で、そこにできた結節はミリ単位のものになります。これをきれいに取るために顕微鏡で声帯を拡大して手術をします。術後は創部の安静のため約5日間の沈黙が必要になります。また2~3週間は大声やカラオケ、職業的声の使用(歌、授業、電話)などを控える必要があります。 保存的治療と同様に発声方法の訓練も必要に応じて行います。

声帯結節の手術は極めてデリケートなので、声帯ポリープとは違い日帰りの手術は基本的にお勧めしていません。ただし、当院では2泊3日の短期入院での手術も可能です。この場合、退院した後もきちんと声の沈黙、安静を保つことが大切です。
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